Affinity アプリからアドオンをインストールするためのガイド
Affinityスイートでは、Affinity Storeで購入したアドオンを、アカウントウィンドウからAffinityアプリに直接インストールできるため、素早くかんたんにアドオンの利用を開始できます。
Affinity StoreのWebサイトやサードパーティからファイルとしてダウンロードされたアドオンについては、従来の手動インストールも可能です。
バージョン1をお使いの場合
当ガイドのAffinityソフトウェアバージョン1の指示に従ってください。その際、以下の違いにご留意ください。
- アカウント機能は、バージョン1ではマイアカウントという名前です。
- iPadのバージョン1では、パネルはスタジオとなっています。
- バージョン1では、ユーザーインターフェイスのアイコンが少し異なる場合があります。
- このガイドでは、必要に応じでバージョン1とのその他の違いについて説明しています。
このガイドでは、次の事柄を説明します。
アドオンのタイプと互換性
Affinityは、いくつかのタイプのアドオンをサポートしています。
アセットは、保存されたデザイン要素で、アセットパネルからドラッグ&ドロップするだけで、開いているドキュメントに追加できます。これらはすべてのAffinityアプリにインストールできます。
Affinity用に作成されたブラシには、ラスターブラシとベクターブラシの2種類があります。ラスターブラシはAffinity PhotoとAffinity Designerのピクセルペルソナで使用できますが、ベクトルブラシはAffinity Designerのデザイナーペルソナでのみ使用できます。
ブラシのAffinity Store製品ページで、Affinity Designer用であるかAffinity Photo用であるかを調べ、どの製品で使用できるかを確認してください。
Affinity Publisher 2のStudioLink技術により、Affinity Designer 2とAffinity Photo 2にインストールされたブラシは、アプリのDesignerペルソナとPhotoペルソナで自動的に利用可能になります。
ドキュメントテンプレートとは、あらかじめデザインされたドキュメントのことで、そこから新しいドキュメントを作成したり、編集したりできます。通常のドキュメントのように、各テンプレートには、独自のページ/アートボード、テキストスタイル、アセット、スウォッチパレット、その他のカスタムコンテンツを含めることができます。
新規ドキュメントは、Affinityアプリの新規ドキュメントダイアログ(デスクトップ)またはホーム画面(iPad)のテンプレートを使用して作成できます。
フォントは通常、OpenType、TrueType、またはAffinityフォント形式で提供されます。
AffinityフォントはAffinity 2.0.4以降に直接インストールおよび管理できます。その他のフォント形式は、お使いのオペレーティングシステムに含まれている、またはサードパーティが提供するソフトウェアを使用してインストールおよび管理できます。
ルックアップテーブル(LUT)とは、画像の外観を変えるために画素の色値を変換するためのデータです。LUTはAffinity Photoで最もよく使用されますが、個々のLUTファイルはAffinity DesignerとAffinity Publisherでも使用できます。LUTカテゴリを含むファイル(複数のLUT)はAffinity Photoにのみインストールできます。
マクロとは、補正やクリエイティブなエフェクトをもたらすための一連の操作を記録したものです。これらの目的は、ステップを自動化することで、プロセスの繰り返しに費やす時間を短縮することです。これらはAffinity Photoにのみインストールできます。
スタイルとは、エフェクト、塗りつぶし、色、その他のプロパティのセットで、オブジェクトに即座に適用することができます。これらはすべてのAffinityアプリにインストールできます。
スウォッチパレットを使えば、選択したカラーを簡単に保存したり共有したりすることができます。スウォッチパレットは、(iPadのバージョン1を除く)すべてのAffinityアプリに次のようにインストールできます。
- Affinityアプリ内に保存され、すべてのドキュメントで利用できるようになっているアプリケーションパレット。
- 現在のドキュメント内に保存されているドキュメントパレット。
- システムパレット(macOSのみ)として。これはmacOSのユーザーアカウントに保存され、他のアプリでも利用できます。
アカウントを使ってアドオンをインストールする方法
このサービスを利用するには、アプリを登録し、アプリのアカウント機能にAffinity IDでサインインする必要があります。(バージョン1が未登録の場合は、今からでもアカウントウィンドウで今すぐ登録をクリックし、画面の指示に沿って登録できます。)
アカウント機能を使用して、アドオンを手動または自動でインストールすることができます。インストールしたアドオンを使用するために、インターネットに接続したままである必要はなく、アカウントにサインインしたままである必要もありません。
アカウントウィンドウを開くには、次のように行います。
- デスクトップの場合、ツールバーのアカウントを選択します。
- iPadの場合、Affinityのホーム画面でアカウントをタップします。
アプリがアカウントにサインインしている状態では、ウィンドウにはAffinity IDに登録されているすべてのアドオンが表示されます。
ここから、インストールするコンテンツの選択と、アプリのインストール動作のカスタマイズが可能です。デフォルトの動作では、コンテンツを自動的にダウンロードすることはありません。これにより、メータリングされたデータ許容量の不要な使用を避けることができます。
アカウントからアドオンをインストールすると、アドオンは同じデバイス上のそのタイプに対応しているすべてのAffinity 2アプリで自動的に利用できるようになります。バージョン1では、アドオンは各アプリにそれぞれインストールする必要があります。
自動インストールと手動インストールの比較
アドオンのリストの下で、アドオンが自動または手動でインストールされるようにアプリを設定できます。
ご利用のインターネット接続が定額制であり、デバイスに十分な空きストレージがある場合は、自動インストールを選択しておくことができます。
オプションとして、自動的にインストールされる各アドオンには最大サイズを設定しておき、それより大きなアイテムは必要に応じてアカウントから手動でインストールすることができます。
ストレージを占めるアドオンを完全に制御し、Affinityのユーザーインターフェースに表示されるコンテンツの量を管理したい場合は、手動インストールを選択します。
アドオンを自動的にインストールするには
-
アカウントウィンドウの、マイアドオンリストの下で、次のように行います:
- デスクトップでは、利用可能なコンテンツは常にインストールを選択します。
- iPadでは、左側のポップアップメニューから、WiFiで利用可能なコンテンツをダウンロードするまたは利用可能なコンテンツは必ずダウンロードするを選択します。
- (オプション)右のポップアップメニューから最大サイズを選択します。
手動でアドオンをインストールするには、次のようにします。
次のいずれかを実行します。
- 必要なアドオンまたはバンドルの横にある雲のアイコンをクリック/タップし、アイテムをダウンロードします。
- マイアドオンリストの環境設定メニュー(デスクトップでは、iPadでは)からすべてダウンロードを選択すると、現在Affinity IDに登録されていて、使用しているアプリに対応しているものをすべてダウンロードできます。
ステータスアイコンについて
アカウントウィンドウにリストされる各アドオンには、現在のインストール状況を示すアイコンが表示されます。
リスト内の一部の項目は、複数のアドオンを含むバンドルです。バンドルからすべてまたは一部のアイテムをインストールできます。バンドルの内容を確認し、インストールするものを選択するには、バンドル左側の矢印をクリック/タップします。
- クリック/タップすると、アドオンまたはバンドルがダウンロードされます(アイコンの緑色の点は、バンドルの一部のアドオンのみがインストールされていることを意味します)。
- アイテムはインストールされており、すぐに使用できます。
- アイテムのダウンロードに失敗しました。アイコンをクリック/タップすると再試行できます。
- アドオンはファイル形式で提供され、パネルにはインストールされません。アイコンをクリック/タップして、WebブラウザでAffinity Storeからアドオンをダウンロードし、付属している使い方の説明に従って操作します。 例えば、オーバーレイが画像ファイルとして提供されている場合、アプリの配置機能でドキュメントに追加したり、システムのファイルマネージャーからドキュメントにドラッグアンドドロップしたりすることができます。
環境設定メニューについて
アドオンとAffinity Storeアカウントを管理するためのさまざまな高度な機能は、マイアドオンリストの環境設定メニュー(デスクトップの場合は、iPadの場合は)から利用できます。
使用中のAffinityアプリに対応する、Affinity Storeでの購入製品がリストされていない場合は、環境設定メニューから[診断] > [ライブラリを再同期]を選択します。
デフォルトでは、使用中のAffinityアプリに対応したAffinity Storeでの購入分のみが一覧表示されます。購入したすべてのコンテンツをご覧になるには、環境設定を選択し、互換性のないパックを表示を選択します(デスクトップのバージョン1では、互換性のないパックをリスト)。
アカウントでインストールしたすべてのアドオンは、環境設定メニューのすべてアンインストールを選択すると、Affinityアプリから削除できます。Affinity 2では、アカウント機能でインストールしたすべてのアドオンがデバイス上のすべてのAffinity 2アプリからアンインストールされます。
ファイルとしてダウンロードされたアドオンについて
Affinity Store (およびサードパーティプロバイダ)からのアドオンは、Webブラウザを使用してファイルとしてダウンロードし、そのタイプに対応するAffinityアプリの部分から手動でインストールすることもできます。
この方法でAffinity Storeのアドオンをダウンロードすることで、インターネットに接続できない場合などに備えていつでもインストールできるバックアップを取っておくことができます。サードパーティのソースからダウンロードしたアドオンにも同じ方法が適用されます。
アドオンをZIPアーカイブから解凍する
ウェブからダウンロードされたファイルは、圧縮されたZIPフォーマットで提供される場合があり、インストールする前に展開(解凍)する必要があります。これを実行するには:
- MacOSのFinderでは、アーカイブをダブルクリックすると、アーカイブと同じフォルダにコンテンツが展開されます。
- WindowsのFile Explorerでは、アーカイブを右クリックし、すべて展開を選択し、画面上の指示に従ってアーカイブのコンテンツを必要な場所に展開します。
- iPadOSの[ファイル]では、アーカイブをタップすると、アーカイブと同じフォルダにコンテンツが展開されます。
アドオンをインポートコンテンツからインストールする方法
Affinity 2では、一つのコマンドで多くのアドオン(Affinity Font、アセット、ブラシ、LUTカテゴリ、マクロ、マクロカテゴリ、スタイル、スウォッチパレット)を対応するパネルにインストールできます。
インポートする:
-
以下のいずれかの操作を行います。
- デスクトップの場合、ファイルメニューからコンテンツをインポートを選択します。
- iPad の場合、Affinity のホーム画面から左上のアプリアイコンをタップして、コンテンツをインポートを選択します。
- インポートしたいファイルに移動し、選択します。
- 開くをクリック/タップします。
Affinity 2のその他のアドオン(ドキュメントテンプレート、フォント、個々のLUT)と、Affinity 1のアドオン全種は、それぞれのタイプに対応するユーザーインターフェイスからインストールできます。アドオンをパネルからインストールする方法は下記からご覧ください。
アドオンをパネルからインストールする方法
各タイプのアドオンは、専用のユーザーインタフェースからインストールされています。ほとんどの場合、そのタイプに対応するパネルの環境設定メニューからインポートコマンドを選択することでインストールされます。
インストールを開始するには
アドオンとデバイスのタイプに応じた以下の手順を実行し、(フォントを除いて)インストールするファイルを選択するを続行します。
画面に表示されていないパネルを手順が参照している場合は、次のようにします:
- デスクトップで、ウィンドウメニューからパネル名を選択します(バージョン1では表示 > スタジオ)。
- iPad の場合、画面右端付近にあるパネルのアイコンをタップします。パネルを名前で見分けるには、右下のクエスチョンマークを長押しします。
アセットのインストール
ファイル拡張子: .afassets
デスクトップにインポートする場合:- アセットパネルで、環境設定メニューからアセットをインポートを選択します。
- アセットパネルで、環境設定メニューからカテゴリをインポートを選択します。
ブラシのインストール
ファイル拡張子: .afbrushes、.abr
デスクトップやiPadにインポートする場合:- ブラシパネルで、環境設定メニューからブラシをインポートを選択します。
ドキュメントテンプレートのインストール
ファイル拡張子: .aftemplate
デスクトップにインポートする場合:
- [Finder] (macOS)、[File Explorer] (Windows)、[ファイル] (iPadOS) を使って、ドキュメントテンプレートファイルを長期保存用のストレージに移動させます。
- 新規ドキュメントダイアログでテンプレートを選択します。
- テンプレートフォルダを追加を選択します(バージョン1ではフォルダを追加)。
この操作を行った後、テンプレートからドキュメントを作成する場合は、新規ドキュメントダイアログのテンプレートセクションから関連のフォルダとテンプレートを選択して、作成をクリックします。
iPadにインポートする場合:
- Affinityのホーム画面で、テンプレートを選択します(バージョン1では + をタップ)。
- (バージョン1のみ)テンプレートから新規をタップします。
- 希望のテンプレートに移動し、タップします。テンプレートから新規ドキュメントが作成されます。
フォントのインストール
デスクトップ上のファイル拡張子: お使いのオペレーティングシステムでサポートされている形式、.affont (Affinityフォント – Affinity 2.0.4以降)。
iPad上のファイル拡張子: .otf (OpenType)、.ttf (TrueType)、.affont (Affinityフォント – Affinity 2.0.4以降)。
AffinityフォントをmacOSまたはWindowsにインポートするには:
- ファイルマネージャーで、1個かそれ以上の.affontファイルを選択します。
- 選択したファイルをAffinity 2アプリのウィンドウにドラッグアンドドロップします。
AffinityフォントをiPadにインポートするには:
- Affinity 2アプリのホーム画面で、環境設定をタップします。
- フォントを選択します。
- プラスアイコンをタップします。
- .affontファイルに移動し、1個かそれ以上のファイルを選択します。
- 開くをタップします。
- 個々のフォントについては、そのファイルをダブルクリックして、そのダイアログでフォントをインストールを選択します。
- 複数のフォントについては、Font Bookアプリ(MacOSに付属)を開き、[ファイル] > [フォントの追加](または、[現在のユーザーにフォントを追加])をクリックし、フォントファイルを探して選択し、[開く]をクリックします。
- 1つ以上のフォントファイルをドラッグして、Font Bookアプリのアイコンにドロップします。
- エクスプローラーのウィンドウで、インストールするフォントファイルを参照します。
- 1つ以上のファイルを選択します。
- ファイルを右クリックして[インストール]を選択します。
管理者の許可が必要な場合があります。
フォントは、お使いのデバイスの(同じバージョンの)すべてのAffinityアプリで利用できるようになっています。利用できない場合は、フォントマネージャーでフォントが有効になっていることを確認し、Affinityアプリを終了して再度開きます。
その他のフォントファイル形式をiPadにインポートするには:- Affinityアプリのホーム画面で、[環境設定]をタップし、[フォント]を選択し、プラスアイコン(またはバージョン1のクラウドアイコン)をタップします。
- インストールするフォントファイルに移動します。
- フォントファイルを選択し、[開く]をタップします。
フォントは、お使いのiPadの(同じバージョンの)すべてのAffinityアプリで利用できるようになります。
LUT(ルックアップテーブル)のインストール
ファイル拡張子(1ファイルにつき1つのLUT): .cube、.csp、.3dl、.look
ファイル拡張子(1ファイルにつき1つのLUTカテゴリ): .afluts
デスクトップにインポートする場合:-
調整パネルで、LUT調整をクリックし、オプションをクリックして、次のいずれかを実行します。
- 1つのLUTファイルの場合、LUTをインポートを選択します。
- LUTカテゴリファイルの場合、LUTカテゴリをインポートを選択します。
-
調整パネルで、ポップアップメニューからLUTを選択し、次のいずれかを実行します。
- 1つのLUTファイルの場合、インポートしたいカテゴリの環境設定メニューで、LUTをインポートを選択します。
- LUTカテゴリファイルの場合、パネルの環境設定メニューでカテゴリをインポートを選択します。
マクロのインストール
ファイル拡張子(1ファイルにつき1マクロ、デスクトップのみ): .afmacro
ファイル拡張子(1ファイルにつき1カテゴリ、デスクトップとiPad): .afmacro
デスクトップにインポートする場合:- 1つのマクロファイルの場合、マクロパネルのインポートをクリックします。
- マクロカテゴリファイルの場合、ライブラリパネルの環境設定メニューからマクロをインポートを選択します。
-
マクロカテゴリファイルの場合、マクロパネルの環境設定メニューからマクロをインポートを選択します。
ヒント: iPadのマクロパネルは、マクロカテゴリファイル(.afmacros)のみで動作します。サードパーティからiPadで使用するために個別のマクロ(.afmacro)を提供された場合、.afmacros ファイルとして再提供してもらうように依頼するか、デスクトップ用Affinity Photoのカテゴリにインポートして、カテゴリを.afmacrosファイルにエクスポートします。
スタイルのインストール
ファイル拡張子: .afstyles
デスクトップにインポートする場合:- スタイルパネルで、環境設定メニューからスタイルをインポートを選択します。
- レイヤーエフェクトパネルで、スタイルをタップし、環境設定メニューからスタイルをインポートを選択します。
スウォッチパレットをインストールするには:
ファイル拡張子: .afpalette、.ase (Adobe Swatch Exchange)、.clr (macOSのみ)
デスクトップにインポートする場合:- スウォッチパネルで、環境設定メニューを開きます。
- パレットをインポートサブメニューから、作成するパレットのタイプを選択します。
- カラーパネルで、スウォッチをタップします。
- パネルの環境設定メニューで、作成するパレットのタイプを、パレットをインポートから選択します。
インストールするファイルを選択する
アドオンのタイプ別の手順に従った後に、次のようにします:
- インストールするアドオンファイルに移動し、選択します。
- 必要に応じで、開くをクリック/タップします。
インストール後
ほとんどのタイプのアドオンをインポートすることで、対応するパネルに 1 種類以上のカテゴリーまたはスウォッチパレットを作り出します。コンテンツを確認するには、カテゴリーを選択しなければならないこともあります。
Affinity 2では、ファイルからインストールされたアドオンは、そのタイプに対応する同じデバイス上のすべてのAffinity 2アプリに自動的にリンクされ、利用できるようになります。例えば、ブラシはリンクされます。しかし、Affinity PhotoにインポートされたマクロやLUTカテゴリはリンクされません。バージョン1では、アドオンは各アプリにそれぞれインストールする必要があります。
テンプレートフォルダは、使用するアプリごとに個別に追加する必要があります。
ご不明な点はありますか?
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